謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
旧年中はひとかたならぬご愛顧を賜り、心からお礼申し上げます。
新しい年を迎えるにあたり、抱負を述べさせていただきます。
はじめに、昨年5月30日付登記により、株式会社よしベジとして新たなスタートを切っております。
これも一重に皆様のご支援の賜物であると感じております。
本当にありがとうございます。
今後は個人農家から、法人としての農業経営にしっかりと着手し、アグリソリューション企業として貢献できるよう精進して参ります。
昨今の情勢において、コロナ禍明けの市場の変化、働き方の多様化により、農場現場においても人材の発掘と雇用の安定は更に重要なテーマとなっています。また、栽培技術構築と農地集積のバランスがより切迫しており、Iot技術の普及による省力化の流れと併せて、投資判断をさらに重要な位置付けに押し上げていると感じます。2024年弊社として以下のビジョンを持って事業に取り組んで参ります。
①持続可能農場として、とにかく”仕組化”を進めていきます。
作業工程を属人化せず、Ict全般の活用によるDX化を押し進めることが、企業として大きなステップとなると考えております。
それに向けた雇用を充実させるために、”女性が働き続けたい環境”をテーマに現場を刷新いたします。皆様が生き生きと働き、好奇心の絶えない企業になることを目指し、積極的な採用に踏み切ります。更には、農場の仕組み強化を進めることで、SX(サスティナビリティトランスフォーメーション)のステージがより鮮明に見えてくると考えております。恩師である(株)舞台ファーム針生信夫社長の方針にもあるように、農業は『地球のエネルギー転換ビジネス』であり、我々はその転換を「食の提供」という形で担っていることを忘れず、あらゆる意味での持続可能な仕組みを深掘りして参ります。
②農業を通じて学ぶ場を積極的に提供していきます。
これまで保育園、幼稚園、小学校にて年間を通じた食育授業を行って参りました。
農に触れることで、”食べることへの興味”や広い意味での”経済の仕組み”を教えております。2024年は『農を教材として』幼稚園から社会人まで幅広い年齢層の皆様に、事業としての食育をマネタイズして参ります。リーフラス(株)で学ばせていただいた教育の基礎と、(株)舞台ファームでの実践コンサルの経験、現在の農業法人経営の経験を活かし、一般の皆様が農に触れ、学ぶ機会を幅広くご提供いたします。
③日本各地との農業連携に努め集合体を強化していきます。
昨年から北海道発のPodcast番組『農家のいっぷく』法人化に参画し、取締役兼CMOとして携わっております。支えていただいている皆様のおかげで、総再生回数10万回を超える番組となり、年に2回のオフラインによる勉強会では、全国から多くの同志が集まる組織に拡大しています。農業現場を知る仲間同士だからこそ、お互いが更に輝き、業界の未来を作っていけるよう献身していきたいと思っております。
今後とも農業者皆さんの経験や今後のビジョンなど、幅広くディスカッションさせていただければ幸いです。
主催の勉強会等でお会いできることを楽しみにしております。
尊敬する吉田松陰先生の言葉で
『人生は目に宿る』とあります。
私の生き方はちゃんと目に宿っているだろうか。
そして、目を見て声を聞いて交流することのパワーを今年は更に大きくしていきたいと思っております。
本年も日本農業発展に少しでも寄与できるよう全力で邁進して参りますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
関わる方々の輪が広がっている今だからこそ、自分の志を忘れず、常に謙虚な姿勢で、
”礼儀をわきまえているだろうか”
”仲間を大切にできているだろうか”
を問いかけながら邁進していきたいと思っております。
2024年1月1日
株式会社よしベジ
代表取締役 三澤 孝嘉